東西早春きんぽ顔見世興行2008年春場所
弐 小山さん球根講演会@京都
&えげれすヘレボ自慢

30081.メルモ@都内某所   2月28日(木) 0時44分
スレッドが長くなったので切り分けます。
まずは京都府立植物園の情報。
2月29日(金)〜3月2日(日)の三日間、第3回春を告げる植物展  
3月2日(日)には講演会があります。
午前 「春の球根植物」講師・小山 毅氏 
   10:30〜12:00(受付開始10:00)
午後 「クリスマスローズ」講師・横山暁氏(横山ナーセリー) 
   13:30〜15:00(受付開始13:00)

同時期に大阪の咲くやこの花館でもクリスマスローズ展が開催されます。
3月2日(日)の趣味の園芸はテーマが「雪割草」
講師は勿論、岩渕公一氏です。
あと・・・

30140.この季節この植物、ヘレボルス!
ami @京都   3月6日(木) 21時10分
2月29日〜3月2日までの京都府立植物園「第三回春を告げる植物展」、心躍る展示即売会、去年初めてお手伝いさせていただきその植物ヘレボルスに夢中な人々に触れ、そして今回もまた、ますます熱くなるクリスマスローズ熱にうなされたお客さまに、そして箱根の山もなんのその東京から到着されたクリスマスローズ出張販売員と化したドンジャラメンバーにお会いしてきました。

一鉢一鉢、表情が違い、一日一日、また変化していく、形と色が魅せる無数の組み合わせに人々は熱狂し、お値段に苦しみ、去り、そしてまた戻り、悩み、決定する、そしてもう一度迷って交換したくなる・・・
おお、ヘレボルスおまえはなぜこうも人を魅了し惑わせるのか。
お客さんをずーと見ているとへんな吟遊詩人になりそうです。

そんな初日に初めてゴージャス♪生パフィオさんに2日目に再びの生メルモさんと初めての生小山さんにお会いして感激!生よ生!(わたしのバカさ加減も生でお伝えしてしまったのよ〜)
みなさんの植物に対する知識、親切さ、丁寧さにこういうイベントはお客さまにとってとても楽しく有用なものではないかと感じました。販売という意識よりこの植物の楽しみを普及、共感したいという気持ちがとても楽しく、展示即売会は植物交流会と言えますね。 

そして今日、3月2日最終日、大阪、咲くやこの花館で激烈販売されていた待雪草さんとMaryさんとお会いし会場のそのヘレボルスな熱気は一気に加速加熱!
さらにお忙しい中時間を作っていただいた生YoYoさんも登場!
ということでわたくしとメルモさんとYoYoさんはまず午前中の小山さんの講演会に。
「春を愉しむ球根植物」アヤメ科、ユリ科、テコフィラエア科、アルストロエメリア科、キンバイザサ科、ヒガンバナ科とスライドショーでは小山さんの貴重で美しく大切に育てられた球根植物の宝石のように光る花が何枚も写し出されました。
グラディオラス・インボルツスの変わった花弁、ロムレア・アモエナの星型の蜜紋、ツーリッパ・ポリグロマはエッグチューリップ、ゲイソリサのワインカップと称される蜜線、次々と写し出される画像に小山さんの快活な解説に講演会はとても楽く予定時間は短く感じられました。そしてオーニソガラムの種を配布していただき、また種から育てる球根植物の何故種か、環境に順応しやすいからであるというみんな知っていたのにわたしは知らなかったこともご教授いただき、ああ、園芸の芸に触れて感動。
小山さんは昨日も今日も販売に立たれ、お客さんの質問にとても丁寧に答えられ、なんとも手慣れた様子でダンディーに鉢を包装されその姿に感動しました。

そして午後、横山さんの講演会に。
「クリスマスローズの育て方」まずスライドショー、ドナウ川上流の自生地の落葉樹の森の足元のスプリングエフェメラル、原種のヘレボルスが顔を出している様子に、デュメトラム一面の感動に、原種の小さくも力強い魅力に、引き込まれ、遺伝子をお借りすると表現されていましたが親を何種も拝見したあとに見る鉢植えの園芸種は洗練されつつふるさとの要素が出現してなんとも興味深かったです。
老若男女その園芸種の華麗なスライドショーには一枚ごとため息、ざわめき。
なかにアシュウッドナーセリーでのヘレボルスの植栽の様子や、ジョンマッシーさんのお庭、横山さんや、直樹さんが愛しそうに原種に寄り添う姿、唐突にかわいいつながりでお孫さんのお写真なども挟み込み横山さんのお人柄が出た暖かく楽しいスライドショーでした。
そして横山さんも昨日、今日と販売にも立たれたのでナーセリーのオーナー直々にお話が聞けたお客様さまは大変楽しかったと思われます、その様子にこういうことがあるから生産者さんの展示即売会ってすごいわ〜、と感動しました。
とにもかくにも、みなさま大変お世話になりました。

写真は上から、購買意欲をそそる戦略的販売、
小山さんのスライドショー、
横山さんの講演会。

┬┴┬┴┤π`;) 小山さんの講演内容は表題の「きんぽ」からはずれますが、amiさんレポートの流れの関係上、ここで取り上げさせて頂きました。

30144.YoYo    3月3日(月) 11時53分
おお、amiさん、さっそくのレポート!
短い時間ではありましたが、いろいろな人にお目にかかれて、大変に思い出深い日となりました。商品であることを忘れて(?)、売り場の植物に顔を近づけすぎ、鼻に花粉をいっぱい付けてポリネーターと化していたヒンシュク者YoYoです。
ヘレボルス、会場の一番奥にあった原種に特に心惹かれました。特に、花が小型のものは、スプリングエフェメラルのような雰囲気があると感じました。
午後の講演には参加できなかったのは心残りでした。
また機会があれば、皆さまにお目にかかれればと思います。
30148.lapis@こちらも・・・    3月3日(月) 19時43分
amiさん、早速のご報告ありがとうございます♪
植物展と即売会の熱狂振りが伝わってきます。
メルモさんや他の皆さまもお疲れさまでした。
小山さんや横山さんの講演会も興味津々。
私もいつか帰国中にうまく日程が合えば、寄せていただきたいなあ。。。
(一部略)
30154.メルモ@都内某所    3月3日(月) 23時33分
amiさん、当日の熱気の伝わるレポートを有り難うございます。
これ以上付け加えることはないですね。

> 販売という意識よりこの植物の楽しみを普及、共感したいという気持ちがとても楽しく、展示即売会は植物交流会と言えますね。 
そうそう、正にそんな感じ。
私も他のコーナーで売り場の方といろいろお話していて、これまで手を出す気がなかった雪割草をついうっかり購入してしまいました。
そして昨年のamiさんとの初対面に続き、生YoYoさんにお目にかかれて、すっかり舞い上がってました。
30158.ami    3月4日(火) 0時28分
YoYoさん 突如ポリネーターと化したYoYoさんに惚れました。またお会いしたいです♪
原種、いいですよね。横山さんの原生地のスライドショーはすばらしかったです。またドイツの都市で森で摘まれたらしきニゲルが葉と共に花束になって露天で販売されているところなどは生活の中のクリスマスローズが見られとても印象的でした。(メルモさんと水揚げはどうしてるのか気になりました)

lapisさん いつかご帰国とこのような催しとの都合があえば、こんなよいことはないですね♪

もうさま お仕事お疲れさまです。記憶の無くならないうちに書いてみましたが解りにくくてすみません。

メルモさん うまく言葉が浮かばず感嘆符の多用、読みにくく、ああ、よけいな修飾語ばかりが浮かんできます。
なにとぞメルモさんの解りやすいレポートを〜m(_ _)m

販売コーナーでは写真ポストカードとメルモさんの描かれたクリスマスローズポストカードも好評だったんですよ♪掲示板で感じるメルモさんの鋭い観察眼は三次元を二次元に写し取る為磨かれたデッサン力の賜物だったんですね。
30168.YoYo    3月4日(火) 11時55分
> 突如ポリネーターと化したYoYoさん …
あ、わたし、香りのある植物が好きなんですよ(^^ゞ
ですからすぐに低い鼻くっつけてポリネーターになってしまう。
売り場にあったキルタンツスはココナッツみたいな香りがしたので嬉しくなり連れて帰りました。

植物と香りという切り口で特集をしていただけないかと思ったりして…
葉も含めて(思いつきで書いています。すでにされたことがあるかも。不届き者の発言、どうぞお聞き流しを)。
30170.ムク@快晴&爆風    3月4日(火) 13時8分
amiさん
アリガトゴザイマース♪
伝わってきますねぇ!熱気が(* ̄m ̄*)
いいな。いいな。

そんなにお宝が並んでるのに、お持ち帰りがニゲルだけですと?( ̄□ ̄;)
ムクなんてニゲル居るのにお店で見かけるとまた買う程だってのに・・。
だって呼ばれるんですよねぇ・・
お店行くと「オラを連れて帰れ!」と。
じゃじゃじゃぁお店行かない!と決めるも
ウェブショップから「オラをカゴに入れろ!」と声がして
今年も2株買ってしもたです(病気)
どうかこの病気がamiさんにも感染しますように(爆)

YoYoさんも酸化されたんですね♪
いいな。いいな。

(一部略)

30176.lapis@今日初雪でした    3月5日(水) 8時58分
ヘレボルスつながりで、アシュウッドナーサリーのガーデンハイブリッドのいくつかをご紹介しますね。
3月1日、場所はウィズリーで。
風速25マイルの強風が吹いて、目まぐるしく変わる天候のためと馴れないカメラで、もう一つですけれど・・・
まずは、ダブルから。
黒いのは実際にはもっと濃いブラックです。

30177.
スモーキーなのはとてもいい色だったのですが、写真にはその色が出てくれません。

30179.樹音@春恋し    3月5日(水) 15時1分
amiさん 臨場感溢るるレポありがとうございます。
普及委員会と進化したドンジャラメンバーの熱意が伝わって来ますー、参加した〜〜い。

>お店行くと「オラを連れて帰れ!」と。
>じゃじゃじゃぁお店行かない!と決めるも
>ウェブショップから「オラをカゴに入れろ!」と声がして
>今年も2株買ってしもたです(病気)

arisuさん ムクさんのその声 毎日聞こえます・・ これって「緑欠乏症」の禁断症状ですよね(爆)

はまうつぼさん 別スレ、ヘレボ参考価格ありがとうございます・・。
参考・・ な、ままで今年も終わりそうです、黒Wとかは開花株で入手せねば! 賭けは嫌いだもん。。

lapisさん 最初の子・・ 好きだ〜!! 惚れても同じ子居ないっつうのがヘレボ熱、悪化させるんだよねん。
30181.lapis@レンギョウも咲き始めたよ〜!    3月5日(水) 23時0分
>惚れても同じ子居ないっつうのがヘレボ熱、悪化させるんだよねん。
同感で〜す!
で、地植えの場合は夏中大きな葉っぱがワサワサお邪魔で場所取りさん!
30182.ami    3月6日(木) 0時58分
>どうかこの病気がamiさんにも感染しますように(爆)
ひょえぇぇ、ムクさん、うちには置き場が無いんですよ〜、沢山見ているうちにドイツの森に思いをはせつつニゲルの素朴なお顔がいいかなと思いました。
ムクさんもお越しになられたらよかったですね〜。

arisuさん 変な比喩ばかりが浮かんできてしまう読みにくい文章ですみません。
黒はないですか、とかピコティは、アネモネ咲きは、セミダブルは、対応出来ずごまかすわたし、後にセミダブルとアネモネ咲きは一緒よと教えてもらいました。

lapisさん おお、このなかだったらわたしはベインというのか脈の浮き立ったのが好きです。地植えで邪魔になるほどおおきくなったら花期は豪華でしょうね〜。

樹音さん 黒ダブル、どんな色を黒と呼ぶのかわたしは実物を見たこと無いので判りません。赤ないですか?、と言われてどの色身を赤と表現するのかも?だし、日本色研に色見本カードを作ってもらいたいくらいです。
(おにぎりの中身のたらこの焼き具合色とかの色見本あるそうです)
TAFP頁のニゲルの様子を見たりして先頃ベランダの仲間入りしたニゲルが段々かわいくなってきました。

RCのイヤープレート、猫が好きなので選びましたがクリスマスローズも咲いてました。
(ちなみに2008年は前景にクリスマスローズですね)
場にすごくそぐわない感じのニゲル。

ブッチャートガーデンで4月なので中身が無くなったヘレボルス、でもきれいでした。

30183.メルモ@都内某所    3月6日(木) 12時48分
本当にamiさんの文章があの場の雰囲気をよく伝えているので、これ以上は屋上屋を架す愚だろう、
うんうん、amiちゃんグッジョブ! 私はレポートしなくて済んでラッキー! とか思っちゃダメですか。
いや本当に。なかなかあの場の空気をあんな風に活写できるもんじゃないですぜ。

とはいえ、某所から指令も下っていることだし、小山さんの講演会のレポートはなんとかしようと思います。
でも先週末、あれこれ放り出して京都にお泊まりに行っちゃった関係で、今週はベタに忙しいのだ。印象が薄れないうちに出来るだけ早くアップしますが、しばしご猶予を。













30650.春の球根植物
メルモ@都内某所   4月14日(月) 22時58分
遅くなりましたが、京都府立植物園での小山さんの講演会のレポートです。
話半分でお読みください。
30651.
その情報が某クリロー展会場を密かに駆け巡ったのは、わずか一週間前のこと。

<京都の講演会はコヤマタケシが担当することに決まった>
《えっ、何をテーマに?》
[あのコヤマだぞ。春の球根植物に決まってるだろーが]
球根園芸家・小山毅氏<<球根を語らせて彼の右に出る人物は、・・・まあいないこたぁないだろうけど、彼の話がつまらないはずが無い>>
〈しかし如何せんあまりにも急な話だ〉
《うむ、お客さんが入るだろうか》
<各隊員は、各々広報活動に励むように>
【らじゃっ】

M隊長の密命を受けて各地に散ったドンジャラ隊員たちは、それぞれ思い思いに広報活動に取り組んだ。
不肖・メルモは関西フクシア方面への広報に走り、某掲示板ではお知らせスレッド上位固定などの強力な支援を得た。無論アギダ本部への報告も怠りない。更に京都の展示・販売会場に飛んで、搬入日から先乗りしているパフィオ隊員、ami隊員と合流し、現場の状況を確認する。

そして作戦決行前日の午後。
翌日の午前の部の講演を控えたコヤマタケシ(以下、コードネーム「小山さん」)が、ネクタイにスーツ姿で颯爽と現地に乗り込んで来たのだった。
30652.
《こ、小山さんがスーツ着てる!》
<<しまった、雨が降ったのはそのせいかっ>>
〔きゃー、アタシ初めてお会いするの。サイン欲し〜い!〕
などと色めき立つ隊員たちを尻目に、生まれてこのかた他のことはしたことがないかのように某Y園芸の売り場に溶け込み、にこやかに接客を始める小山さん。その知識は海よりも深く、お客さんの全ての質問によどみなく答え、新聞紙で手際鮮やかに鉢を包み、代金を受け取り、お釣りまで渡している。
かと思うと、企画担当のN氏との打ち合わせをてきぱきとこなし、あまつさえ、夜の宴会では二次会を回避してアルコール摂取量を制限するなど、着々と準備を進めているのであった。

講演会は翌日、展示会最終日の午前中。
前日まで大阪の「咲くやこの花館」で任務を遂行していたM隊長(以下、コードネーム「待雪草隊員」)とMary隊員が登場して、まずは販売会場の花の並べ方をてきぱきと直す。
初日、二日目とそれなりに頑張ってた京都隊だが、うーむぅ、プロの手にかかると、同じ花がこれほどに見栄えよく展示できるものなのかと、目からウロコが落ちる思いだ。来年やるときまで忘れないようにしなくては。
午後の部で講演予定の、クリローブースの最高責任者、S. Yokoyama氏も登場する。
30653.
さらにここで、ひとつの感動的な出会いがあった。
関西フクシア方面で支援してくれていたYoYo氏(以下、YoYoさんと省略)が、フクシア柄の手編みセーターを着用して来場したのだ。聴衆の動員増にこれ以上の援軍があろうか。
フクシアと球根。専門とするジャンルは違えど、植物に真摯に取り組む同志として互いに認め合う小山さんとYoYoさんは、さっさと自己紹介をしている。
あー、ワタシが紹介したかったのに〜と、自分だってYoYoさんとは初対面のくせにふてくされるメルモと、「パフィオさん、小山さんに続いてYoYoさんにまで会えちゃうなんて!」と素直に感動するami隊員であった。


YoYoさんは速やかに受付を済ませ、講演が始まるまでのわずかな時間を利用して展示会場を見回っている。
聞けば、講演を聴くために頑張って仕事を片付けてきたのに、急な追加が出てしまってゆっくり出来ないとのこと。こちらもヘレボルス販売員になりすましているので、持ち場をおいそれと離れられない。なんてこった、初めてお目にかかれたというのに! お話ししたいことがいっぱいいっぱいあるというのに!!

ううう〜とうなっている間にも講演会開始の時刻は近づく。
「行って来ていいよ、私が売り場にいるから」という待雪草隊員の暖かい言葉に送り出されて、メルモとami(敬称略)は二階の講演会場に向かったのだった。

会場内ではなんとYoYoさんが最前列に座席を確保してくれていて、ぎりぎりにすべりこんだくせに特等席で三人並んで講演を聴くこととなった。

松谷植物園長の挨拶に続き、いよいよ小山さんの登場だ!
30654.
縦長の会議室の短辺側正面にスクリーンとプロジェクター。左が廊下、右が窓。会議机が整然と並んだ会場は八分の入りだろうか。客層が気になる。
スクリーンを背に、デスクに置かれたノーパソを前に、聴衆に対面して小山さんが着座する。

とにかく画像を沢山見せる予定だというのは、某球根植物写真館掲示板で情報があがっていた。それも長年撮りためた膨大な枚数の画像から厳選しての250枚だ。
見たい。そりゃあ沢山見たいが、しかし大丈夫か? 予定時間はわずか5400秒だ。5400割る250は21.6秒だ。挨拶に400秒、画像一枚20秒として、そんなに計算通りにいくものだろうか???

というこちらの心配をよそに、室内の照明が落とされ、あっさりとさっくりと、プロジェクター映写を駆使した講演が始まった。


スタートは、球根スプエフェの代表格、スノードロップ。
そこから流れるように話は進み、シクラメン、クロッカスにアイリスの仲間。溢れる画像の端々にさらりと、これは200年前からある品種です、この模様は蜜標と言って昆虫を呼ぶ目印になります、美しい花ですが花期に葉先が枯れ込むのが残念です。などとそれぞれの特徴が挟み込まれる。
その葉先が枯れ込むのが残念だが花が美しいゲイソリザ・ロケンシスを見て、YoYoさんが「種から作ってみたいな〜」とつぶやく。

南アフリカの球根、地中海沿岸の球根、サハラ砂漠を境に分布が分かれる球根、珍しい球根植物が次々に映し出される。
グラジオラス(春咲き種もあるのだ)やチューリップなど園芸品種としてポピュラーなものも、原種を見せて貰うことで育種交配の歴史の一端を伺い知ることが出来る。
あまりの画像の多さに時として解説が追いつかないが、マウスポインタの動きが言葉を補って雄弁にくるくるする。
30655.
ラテン名の語源が花のどの特徴から来ているか、どの種類が日本の気候に合うか、分類がどのように変遷して来ているか。
何だか聴いているうちに、花の洪水に飲み込まれたような気がして来る。
特に小球根類は、いわゆる「標準和名」をつける間もなく導入され、学名をそのままカタカナに置き換えて流通名としたようなものが多い。一回聞いただけでは識別できない音(おん)と画像がストレートに結びつかず、しかもどれもこれも美しいと形容するしかないものだから、ますます印象が混乱して来る。

それと並行して、ちょっと心配にもなってくる。
この話がお客さんにどう伝わっているのだろうか。次々と映し出される花々に感覚が麻痺しちゃいないだろうか。この多種多様な花々が、どこかで集めてきた画像を横流しして見せているんじゃなくて、小山さんが自分で球根を手に入れて、世話をして咲かせた美しい成果だということが判ってもらえているだろうか。

いや小山さん個人のことじゃなくてもいいんだけど、海外産の珍しい球根を手に入れて、原産地とは違う環境で継続して咲かせたり増やしたりすることや、最初に植えてから開花まで十年かかったものにはその十年分の試行錯誤と観察と忍耐の積み重ねがあることや、球根植物を愛する人たちが互いに情報を交換し、球根や種を分け合って育てているから、今、この画像があるのだと判ってもらえるだろうか(もちろん、聴衆の中にはその、栽培する側の人もいらっしゃる)。
30656.
実際のところ、そういう舞台裏の苦労話をお客さんに見せるのが講演の目的ではないのだし、でも、これだけの花の画像を次々に見せて貰えるのがどれほどに希有なことか、よく味わって観て欲しくなって来る。
見方を変えれば、それは聴衆にひとつの手がかりを示すことでもあるのだ。
オレがオレが、と主張するという意味ではない。今、目の前で話をしている人と次々に展開する画像との関わりが判れば、話を聴く方もより具体的に対象がイメージできるという話だ。

例えば午後の部の横山さんの講演。
この人がこれらの花を咲かせたのだ、この人が実際に原生地に行って撮って来た写真だからこういう話が聞けるのだ、この人がこの可愛い赤ちゃんのおじいちゃんなのだ (^_^; )☆\パキ!(amiさんの京都レポート参照)
・・・というように、講師と映像の関係がはっきり判ることって大事だと思う。
お話をしているこの人の孫だというから「まあ、可愛い赤ちゃん」となるのであって、『これはたまたま道で見かけた、とおりすがりの赤ちゃんです』って見せられたら、どんなに可愛くても「なんじゃそりゃあ」になるでしょう?
え? 例え方が間違ってる??

つまりね、余りにも完璧な画像のオンパレードに、カタログとか園芸書の図版の解説を聴いているような気がしてきてしまうのですよ。
まあね、「ああきれいだ、自分でこういうのを育ててみたいなあ」とどれかひとつでも思ってもらえれば、それでいいのでしょうけどね。
30657.
メルモがそんなことを考えているうちに、登録品種だけでもいちまんにせん種以上あるという春咲き球根植物の最大派閥、スイセン一族に話は移っていた。
原種あれこれ、園芸種あれこれ、中でもピンクスイセンに焦点を絞り、これでもかこれでもかと園芸品種が映し出される。
そこへ!
何やら白い紙を持った待雪草隊員が頭を低くしてささっと走り込んで来た。それを小山さんに渡す。ちらりと視線を落とす小山さん。あ、巻きが入ったな、と納得するメルモ。

そこからはそそくさと話が進み、「全部は紹介しきれませんでしたが」という締めの挨拶のもと、小山さんの講演は終わりを告げたのだった。
実際、予定時間を結構オーバーしていた。やっぱ5400秒で250枚は無理だったっしょ、ほらねっ(←ナゼ威張る^^;)。
30658.
こうして京都府立植物園の「春の球根植物」の講演会は終了した。
欲を言えばキリがないが、沢山の画像を見せるという当初の目的は達せられた。もうちょっと準備に時間がかけられて、もうちょっと時間配分に余裕があったならと思うのは無い物ねだりというもので、あれだけ質量揃った画像を見せて貰えただけで十二分に愉しかったし、とても勉強になった。

とりあえず、もし、どこかで次の機会があって、ドンジャラ隊の出番があったなら、文字盤の見易いアナログ時計を用意しておきますね、小山さん。

後日談もあります。 ⇒ こちら
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管理者注:本頁の写真は(`◇´)何人たりとも無断使用はまかりならん!
(本頁は「amiさん@京都レポート&えげれすヘレボ自慢」の題目で2008年3月30日にアップ。
その後、4月19日、題目を「小山さん球根講演会@京都&えげれすヘレボ自慢」に変更し、メルモさんのレポートを追加。)